泥落とせるシャワーがあったら… 能登半島地震の被災地で活躍、シャワー付きのトイレカー 海老名の警備会社が派遣

トイレカーを開発した優成サービスの八木会長

 神奈川県海老名市国分南の警備会社「優成サービス」が、能登半島地震の被災地にシャワー付きのトイレカーを1台派遣している。元々は福祉の視点でトイレ付きの車両を開発したが、東日本大震災を経てシャワー付きのトイレカーを作り、被災地で復旧作業に従事する作業員や被災者の役に立っているという。

 同社は元々、イベント会場などで車いすの障害者が使えるようにと「福祉バイオトイレカー」を開発した。その後、トイレカーを東日本大震災の被災地に派遣した際、泥だらけになって行方不明者の捜索に当たる作業員らを見た八木正志会長(74)は、シャワーがあったらいいと実感。トラックの荷台に、トイレに加えてシャワーも備え付けた新たな車両を作った。

 シャワー付きのトイレカーは、2016年の熊本地震の被災地に派遣。今回は関係者から声がかかり、1月中旬以降に石川県輪島市で活用されている。

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