阪神タイガース/OBが新2軍本拠地現場(兵庫県尼崎市)を激励、熊谷組が施工

プロ野球阪神タイガースは1日、兵庫県尼崎市で建設が進む新たな2軍本拠地「日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎」の現場で、球団OBらによる作業員激励式を開いた。藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA)と糸井嘉男スペシャルアンバサダー(SA)、岩田稔コミュニティーアンバサダー(CA)の3人が現場を訪れ、無事完成に向かって工事関係者にエールを贈った=写真。
建設地は阪神大物駅東側の小田南公園(杭瀬新町3、約7・4ヘクタール)。同公園の再整備事業として、阪神電気鉄道と阪神タイガース、尼崎市の3者で、西宮市鳴尾浜にある2軍本拠地の移転が計画された。設計・監理を久米設計、施工を熊谷組が担当。2025年2月の完成を予定する。
藤川SAと糸井SA、岩田CAは担当者からプロジェクト概要の説明を受けた後、午後1時過ぎに現場職員や作業員ら約100人を前に「皆さんの技術力を結集し、安全を最優先に最高の野球施設を完成させてほしい」と激励した。続いて、球団タオルが現場に贈呈され、記念写真を撮影。3人と現場関係者でハイタッチを行った。
3人は熊谷組の遠藤孝治所長の説明を受けながら、現場内を順番に視察。スタジアムや選手寮の施工状況を確認した。藤川SAは「新球場が尼崎を代表する施設になり、ここから若手選手が羽ばたくと思うとわくわくする」、糸井SAは「充実した環境で野球に打ち込める選手たちがうらやましい」と感想を述べた。岩田CAは「この施設が若手選手の成長を後押しすることで、チームはもっと上昇することができる」と語った。
事業では北側用地に2軍野球場と練習場、一般用の野球場、園地を一体整備。南側用地に選手用の室内練習場と寮を整備する。2軍野球場のグラウンド面積は1万2647平方メートルで、LEDのナイター照明灯を6基設置。約3600席の観客席、約800席の臨時外野席を設ける。現在の工事進捗(しんちょく)率は約30%。

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