公立学校共済組合/新四国中核病院整備DB(愛媛県四国中央市)、清水建設JVに

公立学校共済組合(東京都千代田区、丸山洋司理事長)は4日、設計・施工一括(DB)方式を導入する「公立学校共済組合新四国中核病院整備事業」の一般競争入札で、清水建設・伊藤喜三郎建築研究所JVを落札者に決めたと発表した。月内に契約を交わす。設計業務と建設工事、工事監理業務を手掛ける。4月に基本設計に着手する。事業期間は2028年5月末を予定している。
公立学校共済組合三島医療センター(愛媛県四国中央市中之庄町1684の2)の既存施設を解体し、跡地に地域の中核となる新病院を建設する。28年度中の開院を目指している。入札公告段階の規模は病床数224、7階建て延べ1万8400平方メートルを想定し免震構造を採用するとしていた。
公表された清水建設JVの技術提案書概要版によると、新病院は効率性を重視した5階建て。柱をRC造とし大梁の柱への接合端部を鉄筋コンクリートで根巻いた「Hy-Ecos構法」を採用する。剛性の高い大スパン架構により柱の少ない空間を実現。室内レイアウトの自由度が高まり、将来の医療ニーズの変化に柔軟に対応できるという。
敷地面積は2万1367平方メートル。基本計画・要求水準作成等CM(コンストラクションマネジメント)業務はプラスPMが担当。敷地及び地質調査他業務は応用地質が手掛けた。
ほかの応札者は大成建設・石本建築事務所JV、鹿島・内藤建築事務所・井原工業・尾藤建設JVだった。

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