“ミャクミャク” 名付け親と対面「しっぽが可愛い!」大阪・関西万博 記念硬貨第2弾製造 造幣局

名付け親の大学生・作田陽向さんと対面するミャクミャク<2024年3月4日 14時14分撮影 大阪市北区・造幣局>

大阪・関西万博(2025年4月13日〜10月13日 184日間)の第二次記念貨幣の打ち初め式が4日、造幣局(大阪市北区)で行われた。財務省は2023年8月に第一次記念貨幣5万枚を発行、万博開幕までの機運醸成のため、3回シリーズで発行するという(第3弾は1万円金貨、銀貨、500円硬貨の3種類を予定)。

【画像】“ミャクミャク” 名付け親と対面「しっぽが可愛い!」大阪・関西万博 記念硬貨第2弾

第二次貨幣(硬貨)は1000円銀貨5万枚が製造され、4月12日から3週間程度販売される(販売方法の詳細は後日発表 発送は7月下旬の予定)。

硬貨は純銀製で、重さ31.1グラム・直径40ミリ。

表面は大阪・関西万博の公式マスコットキャラクター「ミャクミャク」のあどけないポーズとハート、双葉をデザインしている。

そして裏面に 、大阪・関西万博のロゴマークをあしらい、マークの一部に「虹色発色加工技術(※1)」を用いてカラー印刷している。

着色については、赤、青、黄、白、黒の5色で精緻な色彩を表現している。着色する点(ドット)を細かくしたり、異なる大きさのものを重ねることで、濃淡やグラデーションをつけることができる。

また、貨幣をより美しくするため、表面を鏡のように磨く特別仕上げの「プルーフ貨幣」という方式を取っている。プレス回数は、通常1回のところ複数回。製造枚数は、通常は1分間に約750枚だが、3枚しか製造できないなど時間と手間をかけて丁寧に行っている。

販売価格は1万3800円(消費税・送料込み)で、製造枚数の5万枚を上回る申し込みがあった場合は抽選となる。

造幣局ではこの日、「ミャクミャク」の名付け親の大学生、作田陽向(さくだ・ひなた)さんや、辻貴博・財務省大臣官房審議官、廣瀬恭子・大阪商工会議所副会頭ら6人が、鋳造1打目のボタンを押した。

「ミャクミャク」という愛称は約3万3000通の応募の中から選ばれ(※2)、2022年7月18日に大阪と東京で行われた開幕1000日前イベントで公表された。

作田さんは、この春から大学4年に。ネーミングの由来について「初めてキャラクターを見たとき、赤色と青色が動脈と静脈を連想させた。また、万博のテーマである、人類文明のつながりや、国際的なつながりを『脈(ミャク)』という言葉で表せられると思った」と説明した。

この日実物のミャクミャクと対面し、「しっぽが揺れるのが可愛い」と感想を述べた。また、「この硬貨が多くの人の手に渡り、大阪・関西万博の目指す思いが、その名の通り“ミャクミャク”と受け継がれていけば。記念貨幣を見る機会はないので、購入することができたら一生の思い出になる」と話した。

そして、開幕まで1年あまりとなった大阪・関西万博について、「万博自体が初めての体験。国際交流や海外での生活を経験した方も多いと思うが、私のように海外へ行った経験がない方にも、万博をきっかけに将来の幅を広げる場になれば」と期待を寄せた。

(※1)「虹色発色加工技術」とは、微細な間隔に刻んだ溝に光が当たり、反射した光が交錯し、虹色に輝いて見えるよう加工する技術。見る向きや角度によって発色する部分が変わるのが特徴。

(※2)「ミャクミャク」という愛称を応募したのは2人。

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