ギネス世界記録更新を目指し、世界一長いバウムクーヘンを作る挑戦が行われました。その長さは22メートルです。試作会では惜しくも失敗となりましたが、果たしてリベンジ成功となったのでしょうか。ギネス認定員が本部と確認をとる事態も。
鳥取県 平井伸治 知事
「長ーいながーいバウムクーヘンに、今日は皆さんの夢をかけていきたい。バウムクーヘンですけども、場所もクーヘン(食うへん)でございまして」
鳥取県米子市の弓ヶ浜公園で開かれたのは「ねんりんBIG!バウムクーヘン世界記録チャレンジ」です。
今年の秋、鳥取県内で開幕する「ねんりんピック」のPRにと、"ねんりん"が特徴のバウムクーヘンを作って、大会の成功を願いつつ、知名度も上げちゃおう!というものです。
目標は、世界記録20.87メートル超えの22メートルです。
鳥取県と米子高専が準備してきましたが、2月の試作会では…
米子高専の学生
「つなぎ部分は生焼けのところもあるので、成功とは言い難いかな…」
本番よりも短い10mで挑戦しましたが失敗。
本番にむけ、課題を洗い出し準備してきました。
そして、迎えた本番の午前10時。
鳥取県 平井伸治 知事
「絶対やるぞ、かみじろうー!」
いよいよ、世界記録更新に向けたチャレンジが始まりました!
今回のルールは。
ギネス世界記録公式認定員 トラバリ・アイニさん
「繋がったバウムクーヘンになっているかどうか。これがまず大前提として1点あります。あともう1つ、それが10層以上の焼き目がちゃんとついているかどうかです」
「1本に繋がっているか」そして、「10層以上になっているか」。
世界記録更新には、この条件のクリアが求められます。
今回集まったのは一般参加者も含めてなんと150人!
代わる代わるどんどん生地を塗っていきます。
40分ほど経過すると…
米子高専 谷藤尚貴 教授
「今、9巻きくらいやっておかないといけないけど、まだ6巻きでかなり時間が遅れてます」
序盤は予定よりもペースが遅れてしまった様子。
それでも、なんとか巻き返しに成功し、まだ焼けていない部分を焼く後半戦に突入です。
しかし、時折、強い風が吹き荒れる天候に…
そんな矢先の出来事でした。
ギネス世界記録公式認定員
「本来の焼き方であれば、1本焼いた後、そこが崩れてしまっては終わりだと思います。そこからまた重ねて修復というのは、バウムクーヘンの本来の焼き方ではないです」
バウムクーヘンを見てみると…
無惨にもえぐれてしまった部分が。
ギネス認定員のトラバリさんは、本部との確認に入ります。
ここで無念のリタイアとなってしまうのか、果たして…
ギネス世界記録公式認定員 トラバリ・アイニさん
「まだ製作段階、調理段階ということなので、完成品ではないので、最終的に補強できる部分は最後まで補強していただいて、完成品として私は1本のバウムクーヘンになっているかどうかを判断させてもらおうと思います」
とりあえず、なんとか最後までは作れそうです!
しかし、事態は想像以上に深刻でした。
スタッフ
「これが7か所あるのと、この原料がもう今日中には作れないです」
7箇所もえぐれた上に、材料を使い果たしてしまい、生地の補強が出来ない状態に。
そして…
ギネス世界記録公式認定員 トラバリ・アイニさん
「今回は、残念ながらギネス世界記録達成とはなりませんでした」
世界記録更新は、残念ながらおあずけとなりました。
それでも…
米子高専 谷藤尚貴 教授
「これは単なる失敗というよりは、かなり難しいことに挑戦したということ自体が学生への学びにもなりますし、前向きに(世界記録に)挑戦しようというところで動いていきたい」
最後は、みんなで"ねんりん"を重ねたバウムクーヘンを試食していました。