中目黒駅、自由が丘駅(東京都目黒区)でまちづくり機運/地元企業ら参画

◇3月16、17日にイベント
東京都目黒区の東急中目黒、自由が丘両駅周辺でまちづくりの機運が高まっている。歩きやすいウオーカブルなまちを目指し、駅周辺の住民や区、民間企業らで組織する二つの会議体が活動を推進。国の補助事業を活用したまちづくりを展開するため、区は2024年度中に両エリアの都市再生整備計画を策定する考え。まちの将来像を広くPRしようと16、17日に各所でイベントを開催する予定だ。
中目黒駅周辺では区や地元住民、企業などが参画するエリアプラットフォーム「ナカメをデザインする会議。」が2月に発足。6日には「中目黒、つながりが咲くまち」をテーマにした「ナカメ未来ビジョン」を策定する予定。ビジョンでは歩行者第一の環境づくり、米マサチューセッツ工科大(MIT)のキャンパス整備に合わせた新産業の創出などを目標に掲げている。
活動の一環で同プラットフォームは16日、目黒川船入広場(中目黒1の11の18)でイベント「NAKAME GOOD LOCAL」を開催する。ビジョンの内容を紹介したり、イベントに参加した子どもに将来の夢をカードに書いもらうワークショップを催したりする。蔦屋書店らによる情報発信拠点「中目黒タウンセンター」も設置する。
自由が丘駅周辺は、区と都市再生を手掛ける地元企業のジェイ・スピリットが連携して取り組んでいる。23年2月に「自由が丘エリアプラットフォーム」を立ち上げた上で、同エリアの未来ビジョンを策定した。駅前や駅周辺を快適に歩ける「楽歩(らっぽ)」環境の創出、建物の更新に伴う壁面や屋上の緑化促進などを目標に掲げている。
17日に開催するイベントの名称は「自由が丘写すわーる」。居心地が良く座りたくなる場所の写真をSNS(インターネット交流サイト)などに投稿してもらう。後日、アップした写真を地図で紹介する。

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