北朝鮮、米韓軍事演習中止を要求 対抗措置警告

Hyonhee Shin

[ソウル 5日 ロイター] - 北朝鮮国防省は、4日に始まった米韓両軍の合同軍事演習の中止を要求した。戦争の予行演習だとし、重大な結果を招くと警告した。国営の朝鮮中央通信(KCNA)が5日、同省報道官の談話を掲載した。

報道官は軍事演習を「狂乱的で無謀」と非難。演習の規模拡大や国連軍司令部に加わる11カ国の参加に言及し、決して防衛的とは言えず、北朝鮮への侵攻の試みだと主張した。「火花を散らしただけでも核戦争を引き起こす可能性がある」とした。

さらに、米韓が「誤った選択に対し大きな代償を払う」ことになるとし、「不安定な安全保障環境を強力に制御するため軍事活動を行う」とけん制した。

米韓両軍は4日、春の定例軍事演習「フリーダムシールド(自由の盾)」を開始した。昨年の2倍の兵士が参加し、北朝鮮の核とミサイルの脅威への対応を強化する。

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