アメリカン航空、需要回復で機材を大量発注 737MAX派生機も

Rajesh Kumar Singh Shivansh Tiwary

[ニューヨーク 4日 ロイター] - アメリカン航空は4日、欧州エアバス、米ボーイング、ブラジルのエンブラエルから新たに航空機260機を調達すると発表した。2011年以来の大量発注で、採算性が高いプレミアムシートの需要の高まりに対応する。

内訳はエアバス「A321ネオ」とボーイング「737MAX10」がそれぞれ85機、エンブラエル「E175」が90機。追加で193機を購入する権利も含まれる。

ロバート・イソム最高経営責任者(CEO)は投資家向けイベントで「(旅行)需要が戻った」と語った。

ボーイングのMAXシリーズを巡っては「737MAX」が1月、飛行中にドアが吹き飛ぶ事故が起きて批判が強まっていたが、今回、派生機で最も大きい「MAX10」をアメリカン航空が初めて発注したことはボーイングの業績の大きな支援材料となる。

同機は米連邦航空局(FAA)の型式認証をまだ受けておらず、事故の影響で認証が不透明になっている。

アメリカン航空は新規の航空機調達により、国内線と短距離国際線で利益率が高いプレミアムシートを増設できるようになる見込み。

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