実践的な英語学習を 大山町と米ハワイ州私立校が連携協定 町内中学生派遣

協定書を手にする竹口町長(右)とクリアリー副校長

 大山町は米ハワイ州の私立学校「ミッド・パシフィック・インスティチュート」と連携協定を結び、同校に町内の中学生を派遣する新たな短期留学プログラムを立ち上げた。今夏に第1号の中学生らが派遣され、現地で実践的な英語学習に取り組む。

 町は英語教育に力を入れ、これまで姉妹都市の米カリフォルニア州テメキュラ市で中学生のホームステイ事業を行ってきたが、毎年6人程度の定員を上回る参加希望があり、意欲があっても海外に行けない生徒がいた。ハワイ州と同町はアートや野球を通して民間交流があり、多くの生徒が海外派遣を経験できるよう新たな派遣先として協定を結んだ。

 同校は幼稚園から高校までの一貫校で、米国屈指の進学校として知られ、アートやテクノロジー分野の教育でも評価が高いという。プログラムは夏期休暇中の7月下旬~8月中旬の10日間。現地でホームステイし、校内での学習だけでなく学校周辺でのアクティビティ体験などでも英語に触れてもらう。今年の参加人数は8人で、毎年8~12人の参加を見込む。新年度一般会計当初予算案に事業費971万円を盛り込んだ。

 竹口大紀町長は「英語学習には異文化理解が大切。現地で体験を通して学んでほしい」と期待した。

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