JR三ノ宮駅の新ビル工事現場「アールヌーボー」風に 仮囲いに神戸-大阪の鉄道150周年デザイン

神戸-大阪の鉄道開業150周年をテーマにデザインされたJR三ノ宮駅新ビル工事の仮囲い=4日午後、神戸市中央区雲井通

 JR三ノ宮駅新ビルの工事現場の仮囲いに、神戸-大阪の鉄道開業150周年を祝うデザインが施された。開業した1874(明治7)年ごろからの歴史を紹介し、神戸と大阪を象徴する建物などを表現する。今年12月ごろまで掲げる。

 神戸大大学院出身で大阪府在住のイラストレーター、相原にこさんがデザインした。19世紀末から欧州で流行した美術様式「アールヌーボー」風に、メリケンパークや風見鶏の館、大阪城、通天閣を描いた。

 歴史コーナーでは、現在の山陽線で神戸のホテルが料理を提供した「食堂車の始まり」(1899年)▽吹田-須磨の「国有鉄道の電化」(1934年)▽地上11階建て「三宮ターミナルビル開業」(81年)-などを伝える。

 新駅ビルは今月6日に起工式、4月以降に着工を予定し、2029年度の開業を目指す。(大島光貴)

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