吉本興業、沖縄国際映画祭の実行委を退く意向 4月の開催を最後に 「新たな方法を考える」

 「沖縄国際映画祭」を巡り、主催する実行委員会の一員を務める吉本興業ホールディングスが4月の「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」をもって実行委を退くと表明した。4日に行われた実行委の臨時総会で報告された。今後の総会で承認されれば、正式決定する見通し。

 臨時総会では、同社の稲垣豊副社長から「映画祭はエンターテインメント産業の創出を掲げ、スタートした。その目的は変わらないが、新たな方法や可能性があると考えるに至った」旨の説明があったという。

 2009年に始まった「沖縄国際映画祭」は15年に「島ぜんぶでおーきな祭」と名称を変え、映画や音楽など沖縄全域を舞台にした総合エンターテインメントの祭典として開かれてきた。これからの開催の在り方については、今後実行委で話し合っていくという。

(社会部・當銘悠)

沿道のファンから歓声を受け、笑顔を見せる「島に還る」の尚玄さん(右から5人目)ら出演者と製作スタッフ=16日、那覇市・国際通り(古謝克公撮影)

© 株式会社沖縄タイムス社