愛知銀と中京銀 梅村学園と連携協定締結 取引先企業の課題解決へ

連携協定を締結した(左から)伊藤頭取、梅村理事長、小林頭取

 あいちフィナンシャルグループ傘下の愛知銀行と中京銀行は4日、中京大学を運営する梅村学園と包括的連携に関する協定を締結した。梅村学園が金融機関と連携協定を結ぶのは初めて。産学連携により、取引先企業の課題解決などにつなげる。

 名古屋市昭和区の中京大学名古屋キャンパスで、連携協定の締結式を行った。協定により地域の活性化と産業振興、3者の人材育成を図る。第1弾として中京大学経営学部の中村雅章教授のゼミで4月から、名古屋港水族館の来館者増に向けた調査・分析を行う予定だ。

 締結式で愛知銀行の伊藤行記頭取は「中京大学は10学部を有し、幅広い知見がある。この知見を地域企業に橋渡しするのも重要なミッションだ」、中京銀行の小林秀夫頭取は「今回の協定の柱は、取引先企業の課題解決と将来の地域を支える人材の創出。二つの柱で学生の成長や取引先、地域の発展につなげたい」と語った。

 梅村学園の梅村清英理事長は「23年度の学園創立100周年、今年4月の中京大学開学70周年の節目に協定を締結でき、うれしく思う」と述べた。

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