規格外リンゴでフルーツあめ 茨城・水戸に専門店 地産地消目指す

フルーツあめ専門店「サプライズ」ではりんごあめを食べやすい大きさに切った商品(右)も提供する=水戸市三の丸

農産物生産の本田農園(茨城県茨城町、本田武士代表)は、同県水戸市三の丸の銀杏坂に、フルーツあめ専門店「Surprise(サプライズ)」を開店した。傷などが理由で食べられるにもかかわらず廃棄に回っていた規格外のリンゴを活用し、食品ロスの減少に取り組む。地元産を含む6種類のリンゴや旬の果物を使ったあめを販売し、地産地消も目指す。

本田代表(27)は2018年に就農し、茨城町と水戸市でトウモロコシや葉物野菜、イチゴを栽培する。りんごあめの販売を始めた理由は、同市内のリンゴ園から「規格外のリンゴはどうしたらよいか」と相談を受けたのがきっかけだった。もともと経営していた飲食店を閉店し、後継でテイクアウト専門店を開いた。

材料のリンゴは市内のリンゴ園産が主。通年で販売するため、一大産地・青森県産も活用する。品種はサクサクした食感の「シナノゴールド」とリンゴの王様とも称される「ふじ」など。将来的には水戸市産だけでなく、県産リンゴの活用に広げていきたい考えだ。本田代表は「まだ十分食べられる県産リンゴを活用していきたい。地産地消を目指す」と意気込む。

りんごあめのメニューは、「プレーン」のほか、チョコレートがコーティングされた「赤シュンシュン」、シナモンパウダーがかかった「シナモン」など6種類。「(薄くからめた)あめをパリパリに仕上げるのに最も気を使う。焦げる寸前にリンゴにからめるのがポイント」と本田代表。

現在、14日のホワイトデーに向け商品を開発中という。本田農園で栽培したイチゴのほかキンカン、デコポンといった全国の果物も利用し、季節限定で売り出すという。

価格は税込み650~750円のほか、食べやすい大きさに切ったカップ入り(850円)も販売。プレゼント用としてスカーフにフルーツあめを包んだ商品(1350円~)もある。

営業時間は午前11時~午後7時30分。月曜定休。

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