中学校教師が月100時間のライブチャットで「投げ銭」稼ぎ、物議醸す―中国

2日、中国メディアの封面新聞は、重慶市の中学校教師がライブチャットで「投げ銭」を稼いでいることが物議を醸したと報じた。

2024年3月2日、中国メディアの封面新聞は、重慶市の中学校教師がライブチャットで「投げ銭」を稼いでいることが物議を醸したと報じた。

記事によると、先日ある市民がネット上で「複数の自称教師が動画配信で多くのフォロワーを獲得しており、ライブチャットでは投げ銭を受け取って稼いでいる」のを発見し、そのうちの1人である重慶市栄昌区の中学校教師は1カ月で100回以上のライブチャットを行っていたと指摘した。

一方、当事者である同区の私立中学校の政治教師はネット上で「ライブは全て昼休みや退勤後の非勤務時間内に実施したもので、配信時間も短い。ライブの内容もネガティブなものではない」と反論し、ライブ配信の様子をネットに掲載した人を「自分に都合のよい切り取りをしている」と非難した。

同教師が務める中学校の関係者は今月1日、「現在調査中で、結果は出ていない。当事者の教師が職務停止の上、調査を受けているかどうかもわからない」とコメント、同区教育委員会は「市民からの連絡を受けてすぐに調査に乗り出し、学校に職員を派遣した。法規に基づき処理を行い、その結果が出たら公表する」と述べるとともに、教師による勤務時間内のライブチャットを禁止し、保護者から「投げ銭」を受けていた場合は返却するよう求める通達を出したことを明かした。

記事は、この件についてネット上で賛否両論の議論が起きていると紹介。「教師のライブチャットは本分である教育の仕事に影響を及ぼす可能性がある」「まるでライブチャットが本業で、教師が副業みたい」「授業の準備とか宿題の添削とかやることがいっぱいあるだろうに」という否定的な意見に対し、「勤務時間外のライブで、仕事に支障が出ないならばいいじゃないか」「退勤後の時間はプライベートな時間なのだから、必要以上に突っつくべきじゃない」など当事者の教師に理解や同情を示すユーザーもいたと伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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