今治の女性死亡事件 別容疑で勾留の男を殺人容疑で再逮捕へ 期限の8日にも

車に乗せられ今治署に入る容疑者=27日午後11時半ごろ、今治市旭町1丁目

 1月下旬に今治市の住宅で住人の女性が首を鋭利な物で切られ死亡していた事件で、今治署が別の逮捕致傷容疑などで逮捕していた西条市樋之口、無職榊原正道容疑者(34)を、勾留期限の8日にも殺人容疑で再逮捕する見通しであることが、4日までに複数の捜査関係者の話で分かった。県警は、容疑者が結束バンドなどを準備し、計画的に犯行に及んだ可能性があるとみて調べている。

 署は事件翌日、亡くなったピアノ教師冨田小雪さん(64)の次女の腕を引っ張るなどした暴行容疑で榊原容疑者を逮捕し、2月16日には冨田さんが運営していたピアノ教室の男子生徒への逮捕致傷容疑で再逮捕。女性死亡に関しても重要参考人として捜査してきた。県警の説明では2023年11月、次女から署に榊原容疑者について「別れ話に応じてもらえず困っている」などと相談があった。

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