マイナス解除とデフレ脱却宣言の順番、具体的に考えていない=新藤経済相

Yoshifumi Takemoto

[東京 5日 ロイター] - 新藤義孝経済財政相は5日の閣議後会見で、デフレ脱却宣言について「今、何か表明することは考えていない」と述べた。日銀のマイナス金利解除とデフレ脱却宣言の順序についても「今現在、具体的に考えていない」と述べた。

日経平均株価が4万円を超えるなど足元の経済状況は「良い」と評価しつつ、政府としては「適切な物価上昇を上回る賃上げの実現などに全力を尽くす」とし、デフレ脱却宣言については「さまざまな指標をみて判断する」と述べるにとどめた。

新藤経財相は自民党茂木派(平成研究会)の事務総長を務めた経験があり、自身が代表を務める「自由民主党埼玉県第2選挙区支部」から関係団体ではない「新藤義孝後援会」に10年で総額約2億円以上を寄付した経緯を立憲民主党の蓮舫議員が前日の参院予算委員会で指摘した。これについて新藤氏は「付け替えでなく活動の実体に合わせたもの」と説明し、収支の公表は「法律に従って対応している」と述べた。

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