民家敷地で子グマ捕獲 住田、人的・物的被害なし

民家敷地内の資材置き場に迷い込んだ子グマ=4日午前11時15分、住田町世田米

 岩手県住田町世田米字上城の民家敷地内に3日からいた子グマ1頭は4日午前11時40分ごろ、地元猟友会に捕獲され、町内の山に放された。大船渡署によると、人的・物的被害はない。

 午前10時半ごろ、民家の資材置き場で、同町と陸前高田市で活動する高田猟友会の3人と町職員、大船渡署員が体長40~50センチの子グマを確認。3日に閉じ込めた納屋に隣接した場所でうずくまっていた。子グマは衰弱し、動く様子がなかったため、わなで捕獲した。

 高田猟友会の佐々木明さん(75)は「クマが動き出すには例年より1カ月ほど早い。2月に暖かい日が続いたため、冬ごもりから出てきたのだと思う。周辺の警戒をより強めなければならない」と話す。

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