福島県の県北地方で農業に従事する女性の有志が4日、「ふくしま農業富女子(ふじょし)会」を結成した。販路開拓や栽培技術の向上を目指して合同研修会を開くほか、6次化商品の共同開発などを目指す。
個人経営の農家が多い中、女性従事者の横のつながりを強めようと桑折町の相原晴美さん(50)、福島市の大内美千代さん(47)が発起人となって仲間を募った。福島、伊達、国見、桑折の4市町で果物や野菜、コメなどを生産している女性25人が参加した。
4日に福島市飯坂町の県農業総合センター果樹研究所で設立総会を開き、会長に相原さん、副会長に大内さんを選んだ。2024(令和6)年度の事業計画を決めた。
農林水産省の「女性が変える未来の農業推進事業」の補助金などを活用し、土壌や肥料の質を上げる研修会、売り上げ向上に向けた手書きの宣伝カード「POP(ポップ)」の勉強会などを定期的に開く。農業先進地の研修などにも取り組む。将来的には富女子会独自の6次化商品を開発し、売り込んでいきたい考えだ。
相原さんは「情報交換を活発にしてアイデアを出し合い、悩みを気軽に相談できる場にしたい」と抱負を語った。