"細い"友人を「うらやましい!」とべた褒めしたら → 悲し気な顔。→ 傷つけてしまったワケとは?

「細くてうらやましい!」と言われたら、どれくらいの女性が褒め言葉として受け取るのでしょうか。今回は私の友人A子から聞いた、細くて美人な友人をべた褒めしたら思わぬ事実が判明した話を紹介します。

細くて美人な同期のB美

A子の同期B美は長身スレンダーで、顔立ちも整っておりだれが見ても美人です。そんなB美と仲の良かったA子は、ことあるごとに「ほんと細くてうらやましい!私のお肉あげるよー!」と冗談で言っていました。

毎回B美は「いやいや、そんなことないよ~」と謙遜していました。

周りとちょっと違う!?

B美には今思えば、少し変わったところがありました。XXSのをジーンズを穿いてもまだまだ余裕があったり、食べるペースが異様に遅かったり……。

それでもケーキビュッフェに行けばペースは遅いながらもたくさん食べていましたし、歩くことが好きでウィンドウショッピングやハイキングなどを一緒に楽しみました。

そのため、A子はB美のことを「ペースは遅いけどよく食べる、とても細い子」としか思っていませんでした。

実は〇〇だった……

ある日、いつものように「ほんと細くてうらやましいわ~」とB美に言うA子。すると、B美は悲しそうな顔になり、震える声で思いもよらないことを言いだしました。実はB美は、中学生のころから「拒食症」に悩まされていたのです。

B美は病気であることを隠しているつもりはなかったものの、あれだけ長時間一緒に過ごしていたので「A子も気付いているだろう」と思い込んでいたのです。A子はB美に気を遣って、敢えて病名を口に出していないだけだと思っていました。

A子は拒食症の人は食事量が少なかったり、体力的に運動ができなかったりすると思い込んでいたため、まさかB美が拒食症だとは思ってもみませんでした。「確かに……、言われてみれば細すぎるよね」と驚くA子。

受け取り方は人それぞれ

いつもA子がB美に対して言っていた「ほんと細くてうらやましい!」という発言に悪意は全くなかったものの、相手の受け取り方によっては褒め言葉としてとらえてもらえない場合があると気付きました。価値観や感性は皆が皆同じではないということを改めて認識したA子でした。

だれかを褒めること自体は悪いことではありません。しかし、相手の受け取り方は必ずしも自分と同じとは限りませんので注意する必要があるかもしれませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K

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