米軍オスプレイの飛行再開「米側から事前調整はない」と木原防衛相

 【東京】木原稔防衛相は5日午前の記者会見で、米国防総省が輸送機オスプレイの飛行停止措置を近く解除する方針を示したことについて「米側から日本国内のオスプレイの運用に関する事前調整は来ていない」と述べた。

 木原氏は「事故状況や安全対策の確認作業を進めているが、従来から状況は変わりない」と説明。

 今後、飛行再開に向けた米軍の対応が適切かどうかを「主体的に判断する」と改めて強調した。

 また、木原氏は2024年度以降に返還が予定される米軍キャンプ瑞慶覧内のロウワー・プラザ住宅地区(沖縄県沖縄市、北中城村)を巡り、今月31日から緑地公園としての利用を始めると発表した。

 返還に先行するかたちでの一般利用開始は「生活の利便性向上や、跡地利用の検討に資する空間と時間を創出する」との考えを示し、「沖縄の基地負担軽減の目に見える成果の一つ」とも主張した。

緑地公園の利用開始を受けて、北中城村の比嘉孝則村長は「地権者などによる跡地利用計画が進んでいる。支障が出ないよう国はしっかりと返還に尽力してほしい」と述べた。

オスプレイに関する質問に答える木原稔防衛相=5日午前、国会内

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