トランプ氏、免責特権でも最高裁に適用判決を期待

Doina Chiacu

[4日 ロイター] - 米国のトランプ前大統領は4日、連邦最高裁が大統領選出馬資格を認める判決を出したことを受け、フロリダ州の私邸マールアラーゴで記者団の取材に応じ、深い感謝の意を表明するとともに、2021年の議会襲撃事件を巡って「大統領は完全な免責を与えられなければならない」と述べ、免責特権の適用を繰り返し主張した。

トランプ氏は「大統領在任中の職務遂行は許されねばならない」と主張。イスラム過激派を「主要なテロリスト」と呼んで殺害する作戦命令を下したことを挙げ、「大きな決定で、私はそのことで訴追されたくない」と語った。

さらに「決断を下す際、あるいは退任する際、対立する政党や敵対者、あるいは判断が誤っていると考える誰かによって、刑事訴訟を含めてあらゆる種類の訴訟を起こされることは望まない」と話した。

連邦最高裁は4月下旬に免責特権の主張について口頭弁論を開く。トランプ氏が4日に改めて自説を強調したことは最高裁判事9人に直接向けられた様子がうかがわれた。

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