春告げるイサダ、今季初水揚げ 大船渡、前年より30トン少なく

かごいっぱいのイサダを水揚げする漁業者=4日、大船渡市大船渡町

 三陸沿岸に春の訪れを告げるイサダ(ツノナシオキアミ)が4日、岩手県大船渡市大船渡町の市魚市場に今季初めて水揚げされた。初日の水揚げ量は前年より30トン少ない12.6トンだった。

 午後1時半過ぎから漁船が相次ぎ入港。鮮やかな桜色のイサダがいっぱいに積まれたかごが岸壁に上げられ、1キロ当たり90円で取引された。

 釜石市沖約10キロで操業した第21志和丸(9.7トン)の志田恵洋(けいよう)船頭(74)は「大きさはまずまずだが、絶対量が少ないのかもしれない。思ったよりも親潮が弱く、苦戦しそうだ」と好転を願った。

© 株式会社岩手日報社