錦鯉・長谷川「頭が『SAND LAND』!」新作ボケ披露に渡辺ダメ出し

バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコフィルムワークスは、「SAND LAND Project」にて、「SAND LAND Project発表会」を2024年3月4日(月)に開催した。

『SAND LAND』は、2000年に『週刊少年ジャンプ』にて連載された鳥山明氏による人気作品だ。本作を世界中に発信し、さまざまなコンテンツを生み出していくために「SAND LAND Project」は2022年に始動した。

イベントには、『SAND LAND』宣伝隊長として、お笑い芸人・錦鯉の二人、映画『SAND LAND』の監督を務め、新作アニメシリーズでも監督を務める横嶋俊久監督、鳥山明作品のアニメ化、ゲーム化などの総合的なプロデュースに関わるカプセルコーポレーション・トーキョー伊能昭夫、バンダイナムコエンターテインメント南敬洙ゲームプロデューサー、『SAND LAND』の主人公・ベルゼブブ(着ぐるみ)が登壇し、各種コンテンツの最新情報を発表した。

まず、『SAND LAND』の主人公・ベルゼブブ(着ぐるみ)、横嶋俊久監督、カプセルコーポレーション・トーキョー伊能昭夫、南敬洙ゲームプロデューサーが登場し、挨拶を行った。続けて、『SAND LAND』宣伝隊長として、お笑い芸人・錦鯉の長谷川雅紀と渡辺隆が登壇。長谷川がお馴染みの挨拶「こーんにーちはー!」を披露し、会場は大きな拍手に包まれた。ベルゼブブとお揃いのカラーの、ピンク色のスーツと紫のマント姿で登場した長谷川。それに対し渡辺は「ベルゼブブより妖怪っぽいですね。(長谷川さんとベルゼブブの着ぐるみに)挟まれた僕が一番気まずいです」と会場の笑いを誘った。

続いて、作品の概要について紹介した。『SAND LAND』は、『DRAGON BALL』や『Dr.スランプ』など、数々の名作を生み出し続けている、鳥山明氏による作品で、2000年に『週刊少年ジャンプ』にて連載。全1巻で完結する短期集中連載ながら、圧倒的完成度を誇る名作と称され、世界中で人気を博している。本作は、魔物も人間も水不足にあえぐ砂漠の世界で、悪魔の王子・ベルゼブブと人間の保安官ラオが手を組み、お目付け役の魔物・シーフとともに、砂漠のどこかにある「幻の泉」を探す旅に出るという物語。作品について、伊能は「一巻でとても完成度が高く、書き込みもすべてご本人が描かれています。このときの集中力は凄かったとご本人も仰ってましたし、先生ご自身が最も愛する作品です。本当に凄まじい完成度の作品ですね」とコメントした。作品について錦鯉の長谷川は「『SAND LAND』ではスクリーントーンを使ったりしていて。よほど魂込めて描かれていた作品なんだなと思いました。僕は鳥山先生が大好きで、『Dr.スランプ』をジャンプで読んでいた世代ですから」と、興奮気味にコメント。改めて鳥山氏の作品の魅力について、長谷川は「圧倒的な、天才的な絵のうまさ、そして、ワクワクするところですね。僕も単行本を買ってましたし、毎週楽しみにジャンプを読んでいました」、渡辺は「出てくるおじいちゃんが全部カッコいいですよね。ああいうおじいちゃんになりたいです」とそれぞれ熱く語った。

また、「SAND LAND Project」の軌跡についても紹介。「2022年12月に発表された『SAND LAND Project』。2023年7月にサンディエゴコミコンでワールドプレミア試写が行われました。8月に国内で映画が公開されまして、今春に新作アニメシリーズがディズニープラスで世界独占配信となります」とMCが説明すると、横嶋監督は「SDCCの会場は満員で、見渡す限りアメリカのファンの方々がいらっしゃって。終わった後は、すごく『良かった、良かった』と言ってもらえました。鳥山先生の作品ということで、待ち望んでくれている人がこれだけ世界中にいるんだというのを実感しました」。

広がり続ける「SAND LAND Project」。錦鯉の二人は、実際に映画をご覧になったとのことで、“是非ここ注目です!”といった名場面をご紹介いただくコーナーに・・ まずは錦鯉が選ぶ「胸熱なシーン」。選ばれたシーンは「ラオが過去の自分の過ちに気付くシーン」。選んだ理由について、長谷川は「葛藤というか、苦悩が描かれるシーンなんですけれども、過去に自分が正しいと思っていたことが、時が流れて違ったんだなと思うことがあるじゃないですか。僕は昔、自分が売れないのは人のせいだと思っていました。事務所、マネージャー、相方、お客さんとか、とにかく何でも人のせいにしていたんです。でも時が経って、努力を何もしていなかった自分が悪いんだなと分かりました」と語り、これに対して渡辺が「その通りだな」と深く頷き、会場の笑いを誘った。続いて、錦鯉が選ぶ「SAND LANDベストシーン」では「ベルゼブブがサタンに、泉を探す旅に出ることの許しを請うシーン」を紹介。選んだ理由について、長谷川は再び自分の過去を例に挙げて「ベルゼブブはお父さん(サタン)から条件を出されるんですよね。僕がものすごくお金がない頃、僕は人にお金を借りていたんですよ。そうしたら、貸してくれる相手が『この場所に何時に来てくれ』と条件を出してきたんですね。正直『面倒くさいなー』と思いながら、わざわざ45分間かけてその場所まで行きました。それと重なりましたね」と話すと、渡辺からすかさず「重なんないよ!重ねちゃいけないんだよ」と厳しいツッコミが入った。

新作アニメシリーズ『SAND LAND: THE SERIES(サンドランド: ザ・シリーズ)』では、1話~6話が『悪魔の王子編』となり、このシリーズでしか見られない情報をプラスされた内容を配信。映画版とシリーズ版の違いについて、横嶋監督は「映画版では泣く泣くカットせざるを得ないところがあったのですが、改めてシリーズ化ということで、盛りに盛ってみました(笑)。僕も鳥山先生の描く魔物たちが大好きなので、彼らの活躍の場を増やしたかったんです。シーフがお供に選ばれる場面も丁寧に描きたかったですし、あとはラオの奥さんとか、アレとアポ(父親)の話とかも入れ込んだりしながら。アクションシーンも含めて、期待していただけたらと思っています」とコメント。こだわりの詰まった作品になっていることを明かした。

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