前回のお話
家では「いただきます」とちゃんと言えるみーちゃん。「ありがとう」「ごめんなさい」を言うことは口が酸っぱくなるほど言ってきた和栗ぐりさんですが、知らない人に落とし物を拾ってもらっても、どうしても「ありがとう」が出てこないみーちゃんを見て、感謝の気持ちは3歳児にはまだ難しいのか、それとも人見知りなだけなのか、わからなくなってしまう和栗ぐりさんなのでした。
人見知りでもこれだけは。[5]
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和栗ぐりさんは、みーちゃんにあまり言いたくなかったことがあります。それは、
「ごめんなさいは?」
・・・親が言わせてしまうこと。
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みーちゃんの気持ちを自分の言葉で伝えて欲しいからです。
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ある日、遊んでいたみーちゃんが
「はーくん、いやっ!」
と、弟を押しのけてしまったことがありました。
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和栗ぐりさんは、みーちゃんの気持ちに寄り添いながら落ち着いて伝えました。
「はーくんが取ろうとしたんだよね。だから押しちゃったんだよね。
でもねぇ、押したらはーくん痛いよ?」
みーちゃんは黙ってうずくまっています。
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みーちゃんなりに正当防衛だったのでしょう。そんなつもりはなくても体の小さいはーくんは突き飛ばされてしまいます。
こういう時のみーちゃんは・・・
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「イヤ。」
かたくなに謝りませんでした。
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ところが、ある事件をきっかけに、みーちゃんは少し変わることになるのです。
続きます。
次の話
和栗ぐり
長女みーちゃん、長男はーくん、1歳7ヶ月差の年子姉弟の日常を描いてます。
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「ごめんなさい」を拒否するみーちゃん。きっとなにか思うところがあるのでしょうけれど、思いを伝えられるほどの語彙力もまだないでしょうから難しいですね。
[ママ広場編集部]