アマゾン配達員スト突入なら 一日最大8千個の荷物に影響 長崎のフリーランス「雇用守って」

 長崎市で通販大手アマゾンジャパンの商品を扱うフリーランス配達員が下請け運送会社の契約打ち切りを不服としてストライキを通告した問題で、配達員らが4日、同市内で会見した。下請け会社側が団体交渉に応じない場合、配達員らは8日以降、無期限で業務を停止する構え。県内6市町で1日最大計8千個の荷物が配達されなくなる。
 配達員が契約する2次下請け(埼玉県川口市)に対し、1次下請け(横浜市)が昨年12月、アマゾン商品配達の委託契約を今年4月上旬で打ち切ると通告した。この2次下請けは長崎と諫早の集荷所を担当。配達員計約70人が失業する恐れがある。
 配達員でつくる労働組合「東京ユニオン」が1次下請けに団体交渉を求めていたが、回答が得られず、2月29日にスト実行を通告した。3月7日までに納得のいく回答を得られなかった場合は、配達員らが集荷所を閉鎖し業務を停止する。影響は長崎、西彼時津、長与、諫早、大村、東彼東彼杵各市町に及ぶ。
 会見に出席した配達員は「契約解除は一方的」と主張し、これまでの1次下請けの運営にも問題があったと指摘。アマゾンに対し「適切な運営をしている2次下請けと直接契約し、私たちの雇用を守ってほしい」と訴えた。

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