北朝鮮へ解決への思いを伝え続けると総理

 岸田文雄総理は4日、総理官邸で北朝鮮による拉致被害者の家族らと面会し「諸懸案の解決に向け、金正恩(キム・ジョンウン)委員長との首脳会談を早期に実現するべく、私直轄のハイレベルでの協議を進めていくと繰り返し申し上げているところであり、日朝間の諸懸案を解決し、共に新しい時代を切り開いていく観点からの私の決意を先方に伝え続けていきたい」と思いを伝えた。

 当日は拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんや有本恵子さんの父・明弘さんらが早期解決へ願いを伝えた。これに岸田総理は「何としても、自分自身の手で拉致問題を解決する。そうした思いを強く持ちながら、一層力を込めて取組んでいきたい」と応じた。

 岸田総理は「皆様方の差し迫った思いを改めて強く感じる。今こそ総理大臣として私自身先頭に立ち、政府挙げて全力で取組んでいく。その決意を改めて申し上げたい。日朝間に存在する不信感を断ち切り、双方にとって、明るい未来を描くためには私自身が主体的に動かなければならないと思っている」と強調した。政府は毎年度約13億円をかけ拉致問題に取組んでいる。(編集担当:森高龍二)

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