バンダイナムコエンターテインメントとバンダイナムコフィルムワークスによる「SAND LAND Project」は、3月4日に同プロジェクトの最新情報を告知するマスコミ向けの発表会を実施した。本稿ではその模様をお届けする。

「SAND LAND」とは、「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」で知られる漫画家・鳥山明氏によって2000年に週刊少年ジャンプで短期集中連載された作品。

今回のイベントには宣伝隊長を務めるお笑い芸人・錦鯉のふたり（※長谷川雅紀さん＆渡辺隆さん）に加え、アニメ版監督の横嶋俊久氏、カプセルコーポレーション・トーキョーの伊能昭夫氏、ゲーム版プロデューサーの南敬洙氏も登壇した。

■横嶋氏が語るサンディエゴ・コミコンの思い出話

登壇者の挨拶が済んだところで、本作の概要を改めて紹介。伊能さんは本作の完成度の高さや、鳥山氏自身も思い入れの深い作品だと言及。続いて長谷川さんは、スクリーントーンを使用していることから鳥山氏は本作に魂を込めていたのではないかと話してくれた。鳥山氏がスクリーントーンを使用するのは珍しいそうで、その点からの分析だった模様。

また、鳥山氏の作品の魅力として、天才的な絵の上手さや作品を通して読者をワクワクさせてくれることを挙げた。加えて作中に渋いキャラクターが数多く登場することにも触れられ、鳥山氏が老齢の男性キャラクターを描くことが好きであることが明かされる一幕も。

その後は昨年（2023年）公開されたアニメーション映画「SAND LAND」について、横嶋氏がこれまでの歩みを振り返る話を披露。2023年のサンディエゴ・コミコンにおいてワールドプレミア試写が実施されたが、その際の満員の会場の光景が印象に残っているのだとか。上映後にはファンに囲まれ写真撮影やサイン会を行ったとの話もあった。

ここから、錦鯉のふたりに映画「SAND LAND」の気に入っているところを伺うことに。まずは胸熱シーンが話題になると、長谷川さんが「ラオが過去の過ちに気づくシーン」をピックアップ。長谷川さん自身も、売れないことを他人のせいにした過去のあやまちに気づく瞬間があったようで、しみじみとその当時のことを語ってくれた。

続いて錦鯉のふたりのベストシーンを掘り下げたところで、いよいよ3月20日16時よりDisney+(ディズニープラス) で独占配信される新作アニメ「SAND LAND: THE SERIES」について語っていくことに。

本作は第1話から第6話までの「悪魔の王子編」、第7話から第13話までの「天使の勇者編」に分かれており、横嶋氏によると映画では泣く泣くカットせざるを得なかった要素が盛り込まれるとのこと。加えて鳥山氏の描く魔物たちの活躍が盛られる、ラオの奥さんが登場するといった気になる話も飛び出していた。

■長谷川さん「今年は『SAND LAND』で決まり！」

ここで、本作の新展開を告知する映像が公開。なんと「SAND LAND」の先を描く「フォレストランド」の存在が明らかになった。伊能氏はもっとこの作品の世界を広げたいという話が関係者の間で出たことから、新たな物語が実現したとコメント。

あわせて「フォレストランド」の雰囲気がわかる鳥山氏によるイラストやコメント、新キャラクターの天使ムニエルを演じる村瀬歩さん、メカニックのアンを演じる小松未可子さんのコメントも紹介された。以下の記事で全文を掲載しているので、ぜひご一読を。

アフレコは既に進んでいるようで、横嶋氏は村瀬さんや小松さんが現場に自分なりのアイディアを持ってきてくれたことでキャラクターの魅力が広がったと話しており、ムニエルとアンが作中に登場する日への期待を大いに高めてくれた。

ゲーム版にもフォレストランドの物語は入っているそうなので、アニメとあわせてチェックしてみてはいかがだろうか。また、新たなPVも公開されたので公式サイトもチェックしてほしい。

その後はゲームの特典「オリジナルデザイン キャラファインフォリオ」のデザインを公開したり、S.H.Figuartsのベルゼバブといった作品関連のグッズ情報を告知した。超合金からは4月発売の「サンドランド国王軍戦車隊104号車」が話題の中心に上り、その精密な重厚感に錦鯉のふたりも興奮した様子。

最後に長谷川さんと伊能氏からのコメントがあった。長谷川さんは今回のイベントで公開された盛りだくさんの情報たちにワクワクが止まらないと話すと、「今年は『SAND LAND』で決まり！」と宣伝隊長らしく太鼓判。そして伊能氏は長きにわたってこのプロジェクトに携わったことに想いを馳せ、改めて今後も作品が展開できる喜びを語っていた。

(C)バード・スタジオ／集英社 (C)SAND LAND製作委員会