Z世代の若者は仕事よりプライベート重視って本当? 昇給や昇進に興味はないのでしょうか…。

Z世代の27%は「出世したくない」と考えている

マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.」が、18~26歳の若者を対象に実施した「Z世代の仕事に関する意識調査」によると、Z世代の27%が「出世したくない」と考えていると明らかになりました。

「あなたは将来的にどこまで出世したいと考えていますか」という設問では、最も多い回答が「出世したくない」で、次いで多いのが「まだよくわからない(17.3%)」と「チームやプロジェクトのリーダー・主任(12.9%)」でした。

社会に出たばかりで、まだ将来を具体的にイメージしづらい年齢とはいえ、出世したくないと考えている人が約3割も存在するのは意外な結果ではないでしょうか。昔に比べ、現代では出世を望まない若者が少しずつ増えている様子が読み取れます。

「責任が重くなるから」出世を望まない人が多い

出世したくない理由として最も多いのは、「責任が重くなるから(56.5%)」でした。出世をすると裁量権が大きくなり、昇給につながる一方で、責任が重くなることに不安を感じる若者が多く見られるようです。そのほか、「プライベートを重視したいから(39.9%)」「仕事量と給料が釣り合わないから(34.5%)」「労働時間が長くなるから(32.3%)」といった回答が見られます。

メリットに対しデメリットのほうが大きいと考え、出世にあまり魅力を感じられない人が多いようです。こうした結果から、Z世代の若者は重い責任を負ってまで出世するよりも、仕事はほどほどにしてプライベートとうまくバランスを取りたい考えが強いことがわかります。

Z世代は仕事をどう捉えている?

仕事に関する価値観を問う二者択一の設問では、「仕事を充実させて生きていきたい(31.8%)」に対し、「プライベートを充実させて生きていきたい」と回答した人は68.1%でした。また、「仕事は自分の人生を充実させてくれる」「仕事は私生活をするための資金集めの手段だ」の二者択一でも前者が36.3%、後者が63.8%と、よりプライベートを重視する傾向が見られます。

50代や60代といった上の年代では、「とにかく仕事に一生懸命に打ち込む」と考える人が少なくありませんが、Z世代の若者はあくまでも「仕事は生活のためのひとつの手段」と捉えているようです。両者の考え方はどちらがよくてどちらが悪いというものではなく、時代の変化とともに、仕事とプライベートのバランスが重視されるようになっています。

仕事とプライベートを両立させたい若者が多い

以上の結果から、Z世代の約3割が出世を望んでいないことがわかりました。ただし、出世を望んでいない若者も意欲がないわけではなく、仕事とプライベートのバランスを取りたい気持ちから、そうした考えに至る傾向が見られます。特に、仕事の責任が重くなることや、労働時間が長くなることに不安を感じているため、今後は無理に出世しないのもひとつの選択肢になっていくかもしれません。

出典

SHIBUYA109 lab. Z世代の仕事に関する意識調査

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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