刑法犯少年が64人増加 窃盗が最多…外出増が影響か 2023年、長崎県警が概況発表

 長崎県警は15日、2023年の県内少年非行概況を発表した。刑法犯で摘発、補導された20歳未満の少年は191人で前年より64人増加した。県警は「コロナ禍が明け、少年の外出が増えたことが影響した」とみている。
 人身安全・少年課によると、刑法犯の内訳は窃盗犯が109人(前年比34人増)で最多。暴行や傷害などの粗暴犯35人(同19人増)、不同意わいせつなどの風俗犯16人(同10人増)が続いた。詐欺や横領などの知能犯は8人(同6人増)。不同意性交などの凶悪犯は4人(同3人増)だった。
 特別法犯少年は31人(同4人増)。痴漢や盗撮などの迷惑防止条例違反が9人(同6人増)、児童買春・ポルノ禁止法違反7人(同1人増)、軽犯罪法違反5人(同2人減)-など。喫煙や飲酒、深夜徘徊(はいかい)などの不良行為少年は2424人(同690人増)だった。

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