3/15(金)、小田急バスの長大路線「宿44」(新宿駅~武蔵境駅)の運行終了

3月15日(金)、都内でもトップクラスの長距離にあたる路線バスルート、新宿駅西口~武蔵境駅南口である「宿44」系統がその長い歴史を閉じます。

出典:リビングむさしのWeb

このバス路線は、運行距離18kmを超え、時刻表上の所要時間は始発から終点まででなんと1時間15分!これでも片道220円。

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これは確かに長い!! 「宿44」系統の路線図

調べてみたところ、この「宿44」は、もともと東京駅を離発着し、新宿・吉祥寺を経由し武蔵境駅までは現行のルートとほぼ同じという路線で、74年余り前に京王・小田急・東京都交通局(都営バス)の3社共同運行だったのだそうです。武蔵境から東京駅までバスで行ける時代があったとは!!

その後共同運航が解消された後も、現行のルートが約54年の長きにわたり運行されてきました。

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一日2本となった今。午前中の便は結構混んでいるそうです。

鉄道の発達や交通渋滞・カーシェアの発達・電動自転車の普及などで、長距離のバス以外の選択肢が増えた時代背景もあるのでしょう。とはいえご老人や身体の不自由な人にとっては、バスと電車を乗り継いで例えば武蔵野赤十字病院へ行くのも、いくつも階段や改札を通って・・・よりは、バスのステップひとつ登れば目的地へ連れて行ってもらえる気軽さがあったはずです。

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運行終了まで、まだ時間がありますので、機会をみつけてのんびり車窓旅を楽しんでみたいなと思いました。

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