スネルとモンゴメリーに対して新たに4球団が興味 代理人が明かす

レギュラーシーズン開幕後が数週間後に迫っているが、ブレイク・スネルとジョーダン・モンゴメリーの両左腕はFA市場に残ったままとなっている。そんななか、両左腕の代理人を務めるスコット・ボラス氏は日本時間3月5日、「スプリング・トレーニングの開始後、新たに4球団から両左腕について問い合わせがあった」と明らかにした。具体的なチーム名は不明だが、すでに故障者が発生しているチームもあり、シーズン開幕に向けて、複数のチームがローテーションのアップグレードを画策しているようだ。

MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者によると、依然としてヤンキースがスネル獲得に動く可能性があり、ザック・ウィーラーと3年1億2600万ドルで契約を延長したフィリーズもスネル獲得の可能性が消滅したわけではないという。また、エンゼルスも引き続き両左腕の動向を注視しているとみられる。もちろん、先発陣に故障者が続出しているジャイアンツも有力候補の1つであることは間違いない。

スネルは昨季パドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振をマーク。自己最多の奪三振数に加え、メジャートップの防御率を記録し、自身2度目となるサイ・ヤング賞に輝いた。しかし、メジャー8年間で規定投球回をクリアしたのはサイ・ヤング賞を受賞した2018年と昨季の2度だけ。2ケタ勝利と200奪三振も同様に2度しかなく、計算の立ちにくい投手であることが各球団から大型契約を敬遠される理由の1つとなっているようだ。

モンゴメリーは昨季カージナルスとレンジャーズで合計32試合に先発して188回2/3を投げ、10勝11敗、防御率3.20、166奪三振をマーク。ポストシーズンでも好投し、レンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献した。モンゴメリーも規定投球回をクリアしたのは直近の2シーズンだけ。過去2年は安定感のあるピッチングを見せているが、絶対的エースというよりは、堅実な先発2~3番手というイメージが強く、各球団はエース級の待遇をオファーすることに慎重な姿勢を見せている。

同じくボラス氏の顧客であるコディ・ベリンジャーとマット・チャップマンは、ともに毎年オプトアウト可能な3年契約で妥協する形に。シーズン開幕が迫るなか、スネルとモンゴメリーも新天地を見つけるためには希望条件を引き下げることが必要になるだろう。

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