園児ドローンに笑顔 閉園前に記念撮影 保護者会企画で地元メディアも協力/岡山・真庭市

岡山県真庭市立認定こども園の開設に先立ち、3月末で閉園する久世保育園(同市久世)で4日、ドローンを使った記念撮影が行われた。園児をはじめ関係者たちが最後の思い出にと、慣れ親しんだ園舎とともに写真に収まった。

同園の保護者会が企画し、地元のケーブルテレビ局・真庭いきいきテレビが協力。全園児112人や歴代の園長、園職員が集まった。

使用したのは重さ約900グラムの小型ドローンで、同テレビ局の職員が操作し、高さ10~120メートルの間で写真を撮影。子どもたちは空高く飛ぶ機体に歓声を上げ、笑顔で手を振るなどしていた。

1966年の創設時から職員として勤務し、園長も歴任した藤木賀巳子さん(85)=同市多田=は「ここに来て楽しかった日々を思い出す。地域に根差した保育園で、できれば長く続いてほしかった。子どもたちは新しい園で元気に育ってほしい」。吉原幹枝園長は「地域に愛されたことをうれしく思う。久世保育園があったことをみなさんに覚えてもらえたら」と話していた。

真庭市は機能集約のため、久世保育園と久世第2保育園を合併させた新たな市立認定こども園の設置を決定し、2026年度以降早期の開園を目指して準備を進めている。これに先立ち、建物の老朽化が進む久世保育園の閉園が決まった。新しい園ができるまでの間、園児たちは民間の「星のこども園」(同市久世)などが受け入れる。

縦横無尽に動くドローンに興味津々の園児たち

© 津山朝日新聞社