青森県内、2月も暖冬少雪 八戸市とむつ市は平年以上の積雪、月末大雪が影響

 2月の青森県内は、中旬の記録的な暖かさもあって月の平均気温が平年よりかなり高く、1月からの高温傾向が続く形となった。津軽地方は少雪傾向も継続したが、月末には太平洋側を中心に大雪が降った影響で、八戸市などでは、月の積雪量合計と最深積雪が平年並みから平年以上となった。

 青森地方気象台が4日発表した天候まとめなどによると、2月は冬型の気圧配置などの影響を受け、曇りや雪、雨の日が多かったが、中旬以降は高気圧に覆われ晴れる日も多かった。

 中旬には南から暖かい空気が流れ込み、14日には最低気温が23観測地点の全てで2月として高い側の1位を更新。19日は19.4度を記録した青森市など14地点で2月の観測史上最高気温になるなど、平均気温を大きく押し上げた。

 月の平均気温は、全観測地点で平年から0.9~1.9度高く、青森大谷、平川市碇ケ関、青森市酸ケ湯を除く20地点で0度を上回った。1.4度を記録した野辺地町は、2月の観測史上最高となった。

 積雪量は、津軽地方の多くの地点で月の合計が平年の3~6割程度、最深積雪は1.5~5割程度となった。

 一方、26、27日には急速に発達した低気圧のため下北や三八上北地方にまとまった降雪があり、この影響で八戸市は月の積雪量合計が平年比174%の73センチ、むつ市が同106%の110センチを記録。月の最深積雪も八戸市が平年比210%の44センチ、むつ市が同93%の53センチとなった。

 仙台管区気象台発表の1カ月予報によると、3月の東北地方は気温が平年並みか高い状態で推移し、降雪量は平年並みか少なくなる見込み。

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