廃棄物削減&食物繊維豊富 「おから豆腐」(青森・五所川原市)最高賞 ふるさと食品中央コンクール

農林水産大臣賞に選ばれた「おから豆腐」
宮浦総括審議官(左)から表彰状を受ける福士代表

 青森県五所川原市の福士豆腐店(福士和弘代表)が開発した商品「おから豆腐」が、本年度の「優良ふるさと食品中央コンクール」新製品開発部門で最高賞の農林水産大臣賞に選ばれた。4日、東京都内で表彰式が行われ、福士代表が宮浦浩司・農林水産省総括審議官から表彰状を受けた。

 おから豆腐は、地元産の高級品種「鶴の子大豆」と梵珠山を水源とする水を使用。粉末状にした大豆から生産するため、産業廃棄物として処理していたおからが出ず、食物繊維を豊富に含んでいるのが特徴だ。

 福士代表によると、開発構想は約15年間に及び、商品化を2度ほど断念しかけたという。表彰式後の取材に「(受賞は)最後まで目標を諦めなかったことが一番大きいのでは。栄誉ある賞をいただいたと今更ながら感じている」と喜びを語った。

 コンクールは一般財団法人食品産業センター主催。地域色が豊かな食品で、新たな製造・加工技術により品質を向上させたものや、地元産食材を利用した優れた事例に賞を贈っている。本年度は4部門で23商品が入賞した。

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