先輩に学び着実に 攻守磨きレギュラーを オイシックス新潟アルビレックスBC 山田龍青内野手(18、関根学園高卒)

シーズン開幕に備える山田。2日の卒業式に合わせ帰郷した

日本野球機構(NPB)イースタン・リーグ(2軍戦、16日開幕)に参入するオイシックス新潟アルビレックスBCで最年少選手となる山田龍青内野手(18、関根学園高卒、上越市御殿山町出身)がNPB経験者ら先輩選手から学び、体力や技術を磨いている。

今季、チームでただ一人の高卒新人。練習やキャンプではグラウンド以外でもやることがあり、親元を離れるのは初めてで慣れないことも多いというが、橋上秀樹監督(58)や先輩が声をかけてくれるという。大学卒の先輩と仲良くなり、夕食に連れて行ってくれるなど、徐々にチームに溶け込んでいる。

現在はバッティングに力を入れている。「みんな体が大きく、飛ばす人ばかり。自分はミート率を上げて、少しでも多くヒットを打とう」と意識する。「体格が違い過ぎる」ことを痛感し、ウエートトレーニングにも力を入れている。

スピード感を持ち味とする守備は、元巨人―横浜DeNAの田中俊太選手(30)らを参考に、動きや心構えなどを聞いている。高校時代に守った「ショートでいきたい」という気持ちはあるが、「いろいろな所を守れるように」と二、三塁の練習にも備える。

厚く、レベルも高くなった選手層の中で「1年目は焦らず体をつくって、2~3年後にレギュラーになれるように」と今後を見据える。高校の先輩、滝澤夏央選手(20)が所属する西武との柏崎市佐藤池球場での3連戦が7月26~28日に組まれており、「そこには出場したい」と意欲を見せる。

2日の卒業式に合わせ帰郷し、久しぶりに仲間に会って英気を養った。厳しい世界で勝負する決意を新たにし、プロの争いに飛び込む。

176センチ、70キロ。右投げ右打ち。背番号56。城北中(上越リトルシニア)出身。

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