アスレチックス・ルイーズ 出塁率アップでさらなる盗塁増を目指す

エステウリー・ルイーズ(アスレチックス)は昨季132試合に出場して67盗塁をマークし、ア・リーグの新人記録を更新した。しかし、期待通りの数字を残せたのは盗塁だけ。外野の守備では守備防御点-20(左翼で-1、中堅で-17、右翼で-2)と精彩を欠き、出塁率も.309と不満の残る数字だった。マーク・コッツェイ監督は「彼の出塁率が.350~.360くらいまで上がれば、大きなインパクトを与えられる選手になれる」とコメント。ルイーズ自身も出塁率アップを目標に掲げている。

MLB公式サイトのアンソニー・カストロビンス記者によると、近代野球において、ルイーズほど低い出塁率で67個以上の盗塁を決めた選手は過去に5人しかいないという。1977年のフランク・タベラス(70盗塁/出塁率.306)、1980年のオマー・モレノ(96盗塁/出塁率.306)、1984年のフアン・サミュエル(72盗塁/出塁率.307)、1986年のビンス・コールマン(107盗塁/出塁率.301)、2008年のウィリー・タベラス(68盗塁/出塁率.308)という顔ぶれだ。ルイーズの課題は明白。出塁率を上げることである。

ルイーズは出塁率アップのために、構えたときの頭の位置を調整し、打席での心構えも変更するなど、様々な課題に取り組んでいる。「少しずつ良くなっていると思う」とルイーズ。「去年は塁に出ようとしてシングルヒットばかりを狙っていた。でも、僕は強い打球を打てる選手なんだ。より良い選手になるために、スイングの改良に取り組んでいるところだよ」と語り、実際にオープン戦ではここまで7試合に出場して打率.294、出塁率.368、OPS1.074と結果を出している(ただし盗塁はゼロ)。

また、通算1406盗塁をマークした「世界の盗塁王」ことリッキー・ヘンダーソンからもアドバイスをもらったようだ。盗塁に関してどのようなアドバイスをもらったか、具体的な言及は避けたものの、「ああいう人がいてくれるのは素晴らしいことだ。いろいろ教えてもらえるのは本当にありがたい。彼に会えるなんて思ってもみなかった」と感激した様子。ヘンダーソンは多くの四球を選んで通算出塁率.401を記録した理想的なリードオフマンであり、ルイーズがアドバイスを生かすことができれば、今季はさらなる盗塁増も期待できそうだ。

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