バイエルン、シャビ・アロンソ監督と交渉開始か…招へいに向け“前向きな兆候”と現地報道

バイエルンが新監督招へいに向けた動きを強めているようだ。4日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。

現地時間2月10日に行われたブンデスリーガ第21節レヴァークーゼン戦(0-3●)を皮切りに、2015年以来9年ぶりとなる公式戦3連敗を喫したバイエルン。無敗で首位を走るレヴァークーゼンとの勝ち点差が拡大し、リーグ12連覇に黄信号が灯ったなか、クラブは21日に当初2025年6月末までとなっていたトーマス・トゥヘル監督との契約を1年前倒しで解消することを発表した。

指揮官の今シーズン終了後の退任が正式決定したことを受け、クラブは既に後任探しに着手。新指揮官候補としてハンジ・フリック氏やジネディーヌ・ジダン氏、ブライトンのロベルト・デ・ゼルビ監督らの名前が浮上するなか、現役時代にバイエルンで3シーズンを過ごし、現在はレヴァークーゼンを率いるシャビ・アロンソ監督を“トップターゲット”としてリストアップしていることが伝えられている。

今回の報道によると、バイエルンは遂にシャビ・アロンソ監督招へいに向けた交渉を開始したとのこと。42歳のスペイン人指揮官は今シーズン終了後の去就について決断を下していないものの、“古巣”の新監督就任に興味を示しているようだ。バイエルンも最初の話し合いで“前向きな兆候”が見られたとして、招へいに向けた自信を以前よりも深めているという。また、仮に今年夏にバイエルンに就任する場合には、移籍金は1500万ユーロ(約24億円)から2500万ユーロ(約41億円)程度になる見込みと報じられている。

一方で、同じく新指揮官就任の噂が浮上しているリヴァプールについては、ユルゲン・クロップ監督の後任という“大役”にシャビ・アロンソ監督自身が重圧を感じている模様。クロップ監督が在籍9年間でもたらしたタイトル等を考慮し、自身が掲げる新プロジェクトが失敗に終わる可能性も低くはないと感じていると『スカイスポーツ』は指摘している。

なお、バイエルンは3月1日に行われたブンデスリーガ第23節フライブルク戦で2-2のドローに終わり、レヴァークーゼンとの勝ち点差は「10」に拡大。一部では5日に控えるチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16セカンドレグのラツィオ戦の結果次第で、クラブがトゥヘル監督の早期解任に踏み切る可能性があるとも報じられている。

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