アルゼンチン国営通信が閉鎖、ミレイ大統領の批判演説受け

[ブエノスアイレス 4日 ロイター] - アルゼンチンの国営通信TELAM(テラム)が4日、ミレイ大統領の演説に基づいて閉鎖され、ロイターが閲覧した内部メモによると職員らは少なくとも1週間の業務免除を言い渡された。

ウェブサイトは閉鎖され、警察が建物への立ち入りを阻止している。

ミレイ氏は一部の公共機関について、効率的ではなくコストが過大で腐敗しているなどと非難。テラムは左派野党のプロパガンダ機関と主張し、1日の議会演説で閉鎖を宣言した。

職員や野党議員らは、1945年に創設され約800人を雇用するテラムの閉鎖は報道に対する攻撃と強く非難。ブエノスアイレス報道労働組合はX(旧ツイッター)に声明を投稿し、「これは民主主義と表現の自由への打撃で、われわれは守っていく」と述べた。

テラムが永久に閉鎖されるのか、再開されるのかは不明。

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