応援支える応援を センバツに田辺高(和歌山県)出場、寄付集めに苦戦

JR紀伊田辺駅に掲示された田辺高校の選抜大会出場を祝う横断幕(和歌山県田辺市湊で)

 第96回選抜高校野球大会の開幕が18日に迫る中、田辺高校(和歌山県)の甲子園出場実行委員会(会長=長嶋雄一同窓会長)が、資金集めに苦労している。選手の滞在費や応援団派遣に充てる寄付を募っているが、ベスト8進出を想定するとまだまだ不足している。実行委は「応援を支える応援を」と訴えている。

 全額を支援するのは選手や学校応援。選手や監督は16日から勝ち進んでいる間、同じ宿舎に滞在する。学校からは応援団やブラスバンドなどの応援が出る。

 一般の応援団は日帰りだが、貸し切りバスの費用など負担が大きいため、費用の一部を寄付金で助成する。実行委によると、甲子園のアルプススタンドの応援は、一般的に3千人規模という。

 ベスト8に進んだ場合、3試合を戦うことになる。現在の寄付額で何とか1試合分になる計算という。8日には大会の組み合わせ抽選会がある。実行委は「大応援団で選手の活躍を後押ししたい」と協力を呼びかけている。

 寄付は1口5千円を目安に、口座振り込みや現金書留、田辺高事務室内にある実行委事務局への持参などで受けている。訪問しての受け取りも可能という。31日まで。

 問い合わせは実行委事務局(080.8542.5206)へ。

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