いじめ被害から守る アプリを活用 札幌市

子どもたちをいじめによる被害から守ろうと、札幌市と札幌市教育員会は、アプリを活用して児童や生徒の心の状態を把握する取り組みを新年度から本格的に始めます。市は去年10月から市内の小中学校4校の児童や生徒を対象に、心や体の状態をタブレット端末のアプリに入力してもらう取り組みを試験的に始めています。これまでの取り組みで児童や生徒たちのふとした変化を発見できる事例が複数みられるなど一定の効果が確認されたことから、4月以降対象の学校を拡大します。取り組みの背景にはいじめ被害を訴えていた市内の中学1年の女子生徒が3年前に自殺した問題があり、きょう開いた会議ではいじめ防止に向けた市の基本的な方針にSOSの早期発見や学校間の情報共有を対策として盛り込むことも決めました。

秋元市長「子どもの命を守ることができなかったということを重く受け止めなければ。アプリのような道具立ても活用して、いろんな気づきを共有していただきたい」

市と市教委はアプリを活用した取り組みを市内の全ての小中学校に広げていく方針です。

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