新型コロナ後遺症の女子高生が卒業【長野】

岡谷市に新型コロナの後遺症と診断された女子高校生がいます。首から下が動かない生活を送る中、高校生活最後の日を迎えました。

■「山田幸奈」

登壇して、卒業証書を受け取ることはかないませんでした。松本市のエクセラン高校の卒業生山田幸奈(やまだ・ゆきな)さん(18)。首から下が動かせません

■山田幸奈さん「皆と一緒に一緒の場所で卒業出来て本当にうれしかった」

幼い頃から発達障害があるものの、元気に登校していた山田さん。生活が一変したのはおととしの9月でした。新型コロナに感染し高熱を出して入院。その後、倦怠感や息苦しさを感じるようになり姿勢を保つことさえ難しくなりました。改善が見られない中、東京の病院を受診した結果、「新型コロナ後遺症」と診断されました。

■母・笑子さん「入院時のことを思うと卒業というのは夢にも思っていなかった無事に卒業というものを幸奈自身が手に入れられた」

家族に支えてもらいながら一日の大半をベッドで過ごしています。基本はリモートで授業を受けていますが、クラスメートの支えもあり月に3日ほどは学校に通うことができました。

■同級生の答辞「不自由な体で一生懸命授業を受けている山田さんの姿を見ていると私たちクラスメートも自然と手を貸すようになりました」

家族は「新型コロナ後遺症に対する支援を確立してほしい」と願っています。

■山田幸奈さん「(今後は)今の私でも出来ることを一生懸命やりたい手足が動うになったらパソコンの資格も取りたい」

来月から福祉施設に通いリハビリなどに励むということです。

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