負ければ“無冠濃厚”…崖っぷちのトゥヘル監督「プレッシャーは並外れたパフォーマンスを引き出すもの」

バイエルンを率いるトーマス・トゥヘル監督が、5日のラツィオ戦に向けた前日会見に出席した。4日、公式サイト『UEFA.com』が伝えている。

直近の公式戦5試合で1勝1分3敗、ドイツの“絶対王者”が苦しんでいる。前人未到の12連覇を目指すブンデスリーガで、今節の引き分けにより首位との勝ち点差が『10』と崖っぷちに立たされたバイエルン。また、チャンピオンズリーグ・ラウンド16では、ラツィオと激突すると、先のファーストレグを0-1で落とす形に。セカンドレグを本拠地『アリアンツ・アリーナ』で戦えるものの、まさに正念場となっている。

ラウンド16突破には、PK戦で勝ち上がるパターンを除くと、少なくとも2点を挙げなければならないバイエルン。前日会見に出席したトゥヘル監督は「明日の試合は、忍耐と、思い通りにいかなくてもイライラしないことが重要だ。状況を好転させるために与えられらたのは90分。冷静さを保ちつつも、感情的な要素も持っていなければならない。最初からゴールを決めたい、という気持ちを明確にしないとね」と逆転に向けた“カギ”を語った。

また、トゥヘル監督は「状況ははっきりとしている。プレッシャーは並外れたパフォーマンスを達成するために必要不可欠なもの」としつつ、「マウリツィオ・サッリの組織的なチームに勝たなければならない。サポーターとホームの雰囲気が我々を後押しして、2点以上の勝利を成し遂げられることを願っている」と明かしている。

土壇場で同点弾を献上した直近のフライブルク戦後には、シーズン終了後の退任を前倒す可能性があると報じられていた。すべては同試合の結果次第というが、仮にブンデスリーガ優勝に黄信号が灯っているなか、DFBポカールに続き、チャンピオンズリーグまで落とすとなれば、“無冠の指揮官”として早期解任の可能性も高くなりそうだ。

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