長野消防ヘリ墜落7年、追悼式 遺族ら「思い出さない日はない」

消防防災ヘリコプター墜落から7年を迎え、追悼式で献花する遺族=5日午後、長野県松本市

 17年3月に長野県の消防防災ヘリコプター「アルプス」が同県松本市の山中に墜落し、消防隊員ら9人が死亡した事故から7年となった5日、松本空港(松本市)近くの慰霊碑前で追悼式が開かれた。雪やみぞれが降る中、参列した遺族らは献花し「思い出さない日はない」と沈痛な面持ちで話した。

 消防関係者や遺族ら約70人が出席し、黙とうした。阿部守一知事は隊員一人一人の名前を読み上げ「活動に全力を尽くされたあなた方は県民の誇り」と話した。

 息子の高嶋典俊さん=当時(37)=を亡くした俊郎さん(74)は「生きていればどんな男になっていたか。子どもたちはちゃんと大きくなってるよと報告した」と語った。

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