アニメ『薬屋のひとりごと』21話 “愛すべきバカ”李白がここぞで見せた漢気にSNSも感動「漢の中の漢!」

アニメ『薬屋のひとりごと』の第21話『身請け作戦』が3月2日に放送された。李白(リハク)に呼び出された猫猫(マオマオ)は、彼に紹介した緑青館の白鈴(パイリン)を身請けしたいと相談された。三姫のだれかが身請けされるという噂を聞いて、白鈴に想いを寄せる李白は気が気でなく、思い悩んでいたのだ。李白の思いを知った猫猫は、彼に服を脱いで裸になれと言い出す。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆愛する女を身請けしたい…李白の悩みに猫猫が答える

ある日、猫猫が持ち場の翡翠宮に帰ると、侍女の仲間から、猫猫にすぐ来てくれと連絡があったと告げる。後宮で起きている一連の事件の黒幕・翠苓(スイレイ)のことかと思い込んだ猫猫は、大急ぎで呼び出された場所に向かうが、そこにいたのは翠苓ではなく、かつて猫猫に緑青館を紹介された武官、李白だった。どうやら先日、李白が緑青館に行った際、三姫の一人が身請けされるという噂を聞いたようで、三姫の一人、白鈴に想いを寄せる彼は気が気でなく、今も思い悩んでいるという。

李白から「白鈴を身請けするにはどうしたらいいか」と相談された猫猫は、彼に厳しい現実を伝える。身請け金は、もし身請けがなかった場合、その妓女があとどれくらい妓楼で稼げたかという計算に基づく。三姫の白鈴となると、その金額は最低でも即金で銀一万枚。今の李白の稼ぎでは到底払えない。白鈴がもし身請けされるとしたらなじみの上客の候補が2人いると、猫猫から現実を叩きつけられ、ショックを受ける李白。一方、猫猫は身請けした後の生活や白鈴の性格を考慮すると、その2人の上客では身請けは難しいと考えていた。

実は白鈴は、かなり色欲が強く、夜の戦では負け知らずという武勇伝の持ち主。そして、色欲が強い一方、母性も強く、身寄りのない猫猫の面倒を積極的に見てくれていた。上客たちは金はあるものの、夜の生活で白鈴を満足させることは難しく、地位の高い人間なので、性格的にも白鈴とは合わない。一方、李白は稼ぎがいいわけでもなく、不器用だが根は真面目な性格で、どこか母性本能をくすぐるところのある“愛すべきバカ”。そして、現役武官なので体力なら誰にも負けない。猫猫はうなだれる李白に向かい「服を脱いでいただけますか?」と要求した。

◆李白が見せた漢気にSNSからも称賛の声

言われるがまま、裸になり、自慢の筋肉を見せつける李白。猫猫は、李白が白鈴の好みの身体かどうか調べるため、実物を確認することにしたのだ。李白の身体付きはほぼ合格。最後に、一番大切な部分を確認しようとした瞬間、なんと運悪く、たまたま壬氏(ジンシ)が登場してしまう。李白が裸になっていた理由を知るよしもない壬氏は、嫉妬を抑えながら「おまえは何をしていたのだ?」と猫猫に詰めよる。誤解を招きながらも白鈴の話だと知った壬氏。

後日、李白が自室で鍛錬に励んでいると、壬氏から突然呼び出された。李白は突然の呼び出しに恐縮しきり。そんな彼に壬氏は「君は今、意中の相手がいるようだね」と単刀直入に切り込む。「自分をコケにするのはいい。だが、白鈴をバカにするのであれば話は別だ」と体に力が入る李白。そんな李白に壬氏は一言、「二万」と告げた。

何と、壬氏が白鈴の身請け金を肩代わりすると提案したのだ。「うちの猫が姉に等しい人間の伴侶としてどうかなどと考えている」と、猫猫も李白が白鈴に相応しい人物であると認めていると告げる壬氏。李白は大いに葛藤しながらも、一つの答えを導き出した。

「ここで銀を受け取るわけにはいきません。貴方にとっては妓女の一人かもしれないが、私にとってはたった一人の女なのです。妻として迎えたい女を自分で稼いだ金で請けずして、それで男と言えましょうか」

李白の下した決断、それは、“将来、自分で稼いだ金で白鈴を身請けすること”だった。目先の金に釣られない、李白の強い意志を受け止めた壬氏は「それは失礼した」とだけつぶやき、あっさりと立ち去った。こうして大きな決断を下した李白は「ただ一方的に迎えにいくのではなく、手紙で彼女の意思を聞こう。社交辞令でもいい。それを信じて日々の糧にするのだ」と自分に言い聞かせ、再び日々の修練に励むのだった。

SNS上では「壬氏から銀貨を受け取らなかったの男前すぎる」「何とか白鈴と結ばれて欲しい」「漢の中の漢!」と、“愛すべきバカ“キャラクターの李白が見せた漢気に心を動かされたようだった。

その後、白鈴から手紙を受け取った猫猫。「私はまだまだ現役よ。それに私、いつかどこかの公子(おうじ)さまが迎えに来るのを待っているもの」とつづられた手紙に猫猫は「白鈴姐ちゃんに気に入られさえすれば、身請け金は銀一万も必要ないだろう」と安心する様子を見せた。

手紙には続きがあり「あの人が来て身請けの話をしていたから、それで禿(かむろ)が勘違いしたのだと思う」と書かれており、猫猫は感情が無くなるように「あの人…」とつぶやいた。外で一人、頬づえをつきながら枯れた薔薇(ばら)を眺めている羅漢。「青い薔薇(そうび)」と呟き、ニヤリと不敵な笑みを浮かべたところで21話は終了した。SNSでは「再び羅漢が絡んで来る予感…」「また羅漢が何か企んでいる」と不穏な様子にドキドキする声が見られた。

『薬屋のひとりごと』次話は、3月9日(土)よる24時55分、日本テレビ系にて放送予定。

画像提供:©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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