花火会社、違法残業疑い書類送検 秋田、コロナ影響で人手不足

 秋田県大仙市の全国花火競技大会(通称・大曲の花火)に出場する地元花火製造会社「響屋大曲煙火」が2022年、従業員に違法な長時間労働をさせたとして、大曲労働基準監督署は5日、労働基準法違反の疑いで、同社と男性社長を書類送検した。

 同社によるとコロナ禍で仕事が減り、花火職人が数人離職して人手不足だった。22年夏ごろから花火大会が再開されはじめ、受注が重なったのが原因という。人員増などの改善措置を取ったとしている。

 書類送検容疑は22年7~9月、労使協定を結ばず、従業員14人に時間外労働や休日労働をさせた疑い。労基署によると、うち8人は時間外労働などが1カ月当たり100時間を超えていた。

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