奈良市 新クリーンセンター 仲川市長「丁寧に説明し地元理解得たい」

奈良市が発表した新しいごみ処理施設の基本計画案をめぐり、5日開かれた奈良市議会で、地元から反対の声がある中での計画案の公表について質問が相次ぎ、仲川市長は丁寧に説明し理解を得たいと述べました。

奈良市は、老朽化した現在のごみ処理施設にかわる新たなクリーンセンターの計画を進めています。2月26日に市が公表した基本計画案によりますと、センターは七条地区に建設され、2032年度の稼働をめざしており、市の新年度予算案には1億8500万円あまりの調査業務費が計上されています。5日開かれた市議会の代表質問では、地元に反対の声があるなかで計画案を公表した理由や、今後どのように地元に説明するのかといった質問が相次ぎました。これに対し仲川市長は、現在のごみ処理施設の老朽化が進む中で、新たな施設の稼働を見すえて必要な予算を計上したとしました。そして、地元への説明については―。

奈良市 仲川市長

「新クリーンセンターにつきましては、これまで嫌悪施設として認識されていたイメージを一新し、まちづくりの核になる施設として、市民のみなさまに親しまれる空間としていきたい。説明・対話を重ね、クリーンセンター建設にあたっての不安・懸念をひとつずつ払拭し、事業に対する理解を得ていきたいと考えています。」

奈良市議会では、7日まで代表質問と一般質問で質疑が行われ、センターの調査業務費を含む新年度予算案の採決は26日に予定されています。

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