東北道3人死亡の衝突事故 初公判でトラック運転手が起訴内容認める

2023年5月、宮城県栗原市の東北自動車道で停車していた大型バスに大型トラックが衝突し3人が死亡した事故で、トラックを運転していた男の初公判が開かれ男は起訴内容を認めました。

起訴状などによりますと福島県いわき市の会社員、久保光被告(30)は2023年5月、栗原市の東北道下り線で停車していたバスにトラックで追突し、バスの後方にいた運転手の女性と乗客のネパール人男性2人を死亡させた過失運転致死の罪に問われています。

死亡したバスの運転手の女性は、停車時に法律で義務づけられている発煙筒や三角表示板を設置しなかったとして、道路交通法違反の疑いで書類送検されましたが、被疑者死亡のため不起訴となっています。

仙台地裁で開かれた初公判で、久保被告は宮田祥次裁判長から起訴内容について「間違いありませんか」と聞かれ「はい」と答え起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述などで「バスはハザードランプをつけていて、久保被告はバスに気付くことができたが、右斜め後ろを走っていた車両に気を取られ安全確認が不十分なまま進行した」などと指摘しました。

弁護側は事故当時の現場について「夜間の事故で路上を照らす明かりが無かった上、被害者3人は車線上に立っていて発煙筒は使用していなかった」などと説明しました。

次回の裁判は、4月11日に行われます。

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