独サービスPMI、2月改定48.3 需要低迷で縮小続く

Maria Martinez

[ベルリン 5日 ロイター] - 5日発表された2月のドイツのHCOBサービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.3と、前月の47.7から上昇したが、好不況の分かれ目となる50を引き続き下回った。

需要低迷が依然、圧迫要因になっている。

ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「サービス業の活動は再び縮小しているが、縮小ペースは緩和しており、製造業が見舞われている深刻な危機とは対照的だ」と述べた。

インフレ圧力は強まった。投入価格と産出価格の上昇率は、それぞれ過去10カ月と6カ月で最大。

同氏は「経済全体の脆弱性を踏まえると、サービス部門のインフレ率の持続的な上昇は驚きだ」と述べた。

一方、今後1年に対する企業の期待は昨年4月以来の高水準。これを受け、雇用創出ペースは大幅に上向いた。

サービス業と製造業を合わせた総合PMIは前月の47.0から46.3に低下。4カ月ぶりの低水準だった。製造業の生産減少ペースが急激で加速していることが背景。

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