「デザインが世界に旅立っていくイメージ」JR岡山駅前「ピーコック噴水」が環太平洋大学・ランニング施設のオブジェへ

JR岡山駅のシンボルが新たな場所で活用されることになりました。駅前の整備事業に伴い撤去される噴水の移設先が環太平洋大学に決まりました。
今年中に作られる新たな施設でオブジェとして再活用されます。

(坂井亮太キャスター)
「クジャクが羽を広げたような形から『ピーコック噴水』という名前で親しまれてきたこちらの噴水。」

次の活用先は…東区の環太平洋大学。大学から徒歩10分あたりのこの場所に噴水が設置されます」

噴水が移設される岡山市東区の環太平洋大学です。今年12月までに新たに作られるランニング施設のオブジェとして活用するということです。

(環太平洋大学管財課 酒井健裕主任)
「歴史ある文化遺産ですので、なくなってしまうのはもったいない。それからオブジェの形が外部に向かって放出されているデザインですので、学生が『世界に旅立っていく』という大学のイメージと非常に合うかなと」

JR岡山駅前で待ち合わせ場所として、そして街のシンボルとして長年親しまれてきた『ピーコック噴水』。

「定刻午後6時5分発車です」

山陽新幹線の全線開通を祝う記念事業で作られ、1975年に設置されました。しかし岡山市が進める路面電車の乗り入れ事業に伴って撤去されることとなり、市が今年1月から譲渡先を募集。

市によりますと、購入希望者は環太平洋大学のみで活用策等を総合的に判断し8万2,000円で売却することになったということです。

(環太平洋大学管財課 酒井健裕主任)
「みなさんが気軽に立ち寄っていただいて『私が待ち合わせたあの噴水がここの場所にある』という、立ち寄れる場所として運用していけたらなと思っております」

約半世紀に渡り岡山県民に親しまれてきた噴水。今後は大学生の練習を見守るシンボルとして再活用されることになります。

(スタジオ)噴水は今年5月までに撤去・移設され、環太平洋大学のランニング施設建設予定地に設置されるということです。市によりますと、3月14日~31日まで噴水としての最後の稼働する予定だということです。

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