EU、強制労働製品の販売禁止へ 輸入品も、中国新疆ウイグル念頭

 【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)は5日、強制労働によって作られた製品をEU市場で販売することを禁止する新たな規則案で大筋合意した。輸入品も対象で、名指しはしていないものの、強制労働が指摘される中国新疆ウイグル自治区産の製品が念頭にあるとみられる。

 EUは「強制労働は根絶されなければならない。労働者を搾取するビジネスモデルを断ち切ることが第一歩だ」と強調した。米国では、新疆ウイグル自治区からの物品輸入を原則禁止する法律が2021年に成立している。

 合意した規則案によると、企業がサプライチェーン(供給網)から強制労働を排除すれば、製品を再び市場に流通させることができる。

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